SSDが突然認識しなくなると、「故障した?」「初期化すれば直る?」「中のデータは消える?」と不安になるでしょう。
SSDがエクスプローラーに表示されない原因は、単純な接続不良やドライブ文字の問題から、ファイルシステムの異常、SSD自体の故障までさまざまです。
ただし、必要なデータが残っているSSDに対して、原因を確認する前に初期化・フォーマット・Windows再インストールを行うのは避けてください。
最初に確認してください
認識しないSSDの中に写真・仕事のファイル・ゲームデータなど、失いたくないデータがある場合は、「ディスクの初期化」「フォーマット」「新しいシンプルボリュームの作成」を行わないでください。
まず、BIOS・UEFIとWindowsの「ディスクの管理」で、SSDがどこまで認識されているかを確認します。
- SSDが認識しないときは「どこまで見えているか」で原因を切り分ける
- 1.PCを再起動して一時的な認識不良か確認する
- 2.外付けSSDならUSBポート・ケーブルを確認する
- 3.BIOS・UEFIでSSDが認識されているか確認する
- 4.Windowsの「ディスクの管理」を確認する
- 5.ドライブ文字が割り当てられているか確認する
- 6.デバイスマネージャーでもSSDを確認する
- 7.内蔵SSDの接続を確認する
- やってはいけない対処法
- 新品SSDなら初期化してもいい?
- SSDのデータ復旧を業者へ相談した方がいいケース
- SSDは認識するうちにバックアップしておく
- よくある質問
- まとめ|SSDが認識しないときは初期化する前に状態を確認する
SSDが認識しないときは「どこまで見えているか」で原因を切り分ける
SSDが認識しないときは、いきなり修復操作を行うのではなく、次の順番で確認すると原因を切り分けやすくなります。
| 状態 | 考えられる原因 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| エクスプローラーだけに表示されない | ドライブ文字などWindows側の設定 | ディスクの管理を確認 |
| ディスクの管理には表示される | ドライブ文字・パーティション・ファイルシステムなど | 表示状態を確認する |
| RAW・未割り当て・不明などで表示 | パーティションやファイルシステムの異常など | 重要データがあるなら書き込み操作を止める |
| BIOS・UEFIでは認識するがWindowsでは見えない | Windows・ドライバー・パーティション側の問題など | ディスクの管理・デバイスマネージャーを確認 |
| BIOS・UEFIにも表示されない | 接続・スロット・SSD本体などハードウェア側 | 電源を切って接続確認。重要データがあれば無理に操作しない |
1.PCを再起動して一時的な認識不良か確認する
まずはWindowsを正常に再起動します。
スリープ復帰後や機器の接続直後など、一時的にストレージが正しく認識されていないだけであれば、再起動で戻る場合があります。
再起動してもSSDが表示されない場合は、次の確認へ進みます。
2.外付けSSDならUSBポート・ケーブルを確認する
USB接続の外付けSSDであれば、SSD本体の故障だけでなく、USBケーブルやUSBポート側が原因の場合があります。
- 別のUSBポートへ接続する
- USBハブを使っている場合はPC本体へ直接接続する
- 交換できるケーブルなら別の対応ケーブルを試す
- 可能なら別のPCでも認識するか確認する
別のPCでは正常に認識するのであれば、SSDそのものより元のPC側に問題がある可能性が高くなります。
逆に、複数のPCでまったく認識しない場合は、SSD・USB変換部分・ケース側の故障も考えられます。
3.BIOS・UEFIでSSDが認識されているか確認する
内蔵SSDの場合は、Windowsより前の段階でSSDが認識されているかを確認します。
PCを起動するときにBIOS・UEFI設定へ入り、Storage、NVMe、SATA、Bootなどの項目から対象SSDが表示されるか確認します。
BIOS・UEFIの画面や項目名はPC・マザーボードメーカーによって異なります。
BIOSではSSDが表示される場合
BIOS・UEFIでSSDの型番や容量を確認できるのであれば、SSDとの通信自体はできており、Windows側の設定やパーティションなどが原因になっている可能性があります。
Windowsを起動して「ディスクの管理」を確認します。
BIOSにもSSDが表示されない場合
BIOS・UEFIでもSSDが見えない場合は、Windowsだけの問題とは考えにくくなります。
SATA SSDであればSATAケーブル・電源ケーブル、M.2 SSDであればM.2スロットへの装着状態なども候補になります。
重要なデータがある場合
何度も電源を入れ直したり、SSDを何度も抜き差ししたり、分解して復旧を試したりする前に、データの重要度を考えてください。
代替できないデータが入っている場合は、自力作業を増やすより専門業者へ相談する方が適しているケースがあります。
4.Windowsの「ディスクの管理」を確認する
WindowsがSSDをストレージとして認識しているかは、「ディスクの管理」で確認できます。
スタートボタンを右クリック →「ディスクの管理」を開きます。
ここで対象SSDの容量や状態を確認してください。
正常なボリュームとして表示される場合
SSDのパーティション自体が正常に表示されているのにエクスプローラーから見えない場合は、ドライブ文字が割り当てられていない可能性があります。
この場合は、後述するドライブ文字を確認します。
「オフライン」と表示される場合
ディスク自体は認識されているものの、Windows上でオフラインになっている状態です。
ただし、なぜオフラインになったのか分からず、重要なデータが入っている場合は、むやみに状態変更を繰り返さず原因を確認してください。
「RAW」と表示される場合
RAWと表示されている場合は、Windowsが通常のファイルシステムとして正常に読み取れていない状態です。
必要なデータが残っているのであれば、フォーマットしないでください。
「未割り当て」と表示される場合
以前までデータを保存していたSSDが突然「未割り当て」になったのであれば、新しいボリュームを作成する前にデータ復旧を検討してください。
新品SSDを初めて取り付けたときの未割り当てとは意味が異なります。
「初期化されていません」と表示される場合
新品SSDであれば初期化して利用開始する操作が一般的ですが、以前使っていたSSDやデータが入っているSSDが突然この状態になった場合は、そのまま初期化しない方が安全です。
「ディスクを初期化しますか?」と表示されたからといって、必ず初期化する必要があるわけではありません。
5.ドライブ文字が割り当てられているか確認する
SSDが「正常」と表示され、ファイルシステムも通常どおり認識されているのにエクスプローラーに出ない場合は、ドライブ文字を確認します。
たとえば通常は「D:」「E:」などが割り当てられています。
ドライブ文字がない場合は、対象ボリュームを右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」から空いている文字を割り当てることで表示されることがあります。
この操作を試しやすい状態
SSDの容量・パーティション・ファイルシステムが正常に認識されていて、単にドライブ文字だけがない場合です。
RAW・未割り当て・初期化されていません等の場合は別の問題なので、ドライブ文字だけの問題として処理しないでください。
6.デバイスマネージャーでもSSDを確認する
Windowsのスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を開きます。
「ディスク ドライブ」などに対象SSDが表示されているか確認してください。
BIOSでは認識しているのにWindowsから正常に利用できない場合は、ストレージコントローラーやチップセット、ドライバー側も候補になります。
メーカー製PCの場合はPCメーカー、マザーボードを使った自作PCではマザーボードメーカーが提供するドライバーやBIOS情報も確認します。
7.内蔵SSDの接続を確認する
BIOS・UEFIにもSSDが表示されない場合は、PCの電源を完全に切った状態で接続を確認します。
SATA SSDの場合
- SATAデータケーブルが抜けていないか
- 電源ケーブルが正しく接続されているか
- 別のSATAポート・正常なケーブルへ変更できるか
M.2 NVMe SSDの場合
- M.2スロットへ正しく装着されているか
- 固定ネジが緩んでいないか
- 使用しているスロットが対象SSDの規格に対応しているか
- マザーボード側のスロット共有・無効化条件がないか
PCケースを開ける場合は必ずシャットダウンし、電源ケーブルを外してから作業してください。
やってはいけない対処法
SSDの中のデータが必要な場合は、次の操作を「とりあえず直るかもしれない」という理由だけで行わない方が安全です。
- ディスクの初期化
- フォーマット
- 新しいシンプルボリュームの作成
- Windowsの再インストール
- 認識しないSSDへの新しいデータの書き込み
- 原因不明の状態で修復ツールを繰り返し実行する
特にフォーマットや新しいボリューム作成は、データを取り出したいSSDに対して安易に行う操作ではありません。
新品SSDなら初期化してもいい?
一度も使用しておらず、中に必要なデータが存在しない新品SSDであれば、Windowsの「ディスクの管理」から初期化・パーティション作成・フォーマットを行って利用開始できます。
つまり、判断基準は「未初期化と表示されたか」だけではありません。
そのSSDに必要なデータが存在する可能性があるかが重要です。
| SSDの状態 | 初期化・フォーマット |
|---|---|
| 新品・完全に空 | 利用開始のため実行可能 |
| 以前使用していた | データ確認前は避ける |
| 突然未割り当てになった | 必要なデータがあれば避ける |
| RAWになった | 必要なデータがあれば避ける |
SSDのデータ復旧を業者へ相談した方がいいケース
すべての認識不良でデータ復旧業者が必要なわけではありません。
ただし、次のような場合は自力で試す操作を増やすより、専門業者への相談を検討しやすいケースです。
- SSDに仕事・写真など代替できないデータがある
- BIOS・UEFIでもSSDを認識しない
- 突然「RAW」「未割り当て」「初期化されていません」になった
- 認識したり消えたりを繰り返す
- 容量が異常に表示される
- PCのフリーズや読み込みエラーが頻発していた
- 落下・水濡れ・電源トラブルのあとから認識しなくなった
- 自力操作で状況を悪化させたくない
データ復旧はPCの修理とは目的が異なります。
PCを再び起動できるようにすることよりも、SSD内の必要なデータを取り出すことが最優先なら、復旧を前提に判断する必要があります。
パソコンのデータ復旧を自分で行う範囲と、業者へ依頼する目安はこちらで詳しく解説しています。
必要なデータがあり、自力操作を続けてよいか判断できない場合
SSD・HDDなどのデータ復旧を専門に扱うデジタルデータリカバリーでは、症状を相談したうえで復旧の可否を確認できます。
データが不要な場合や、単純なドライブ文字・接続の問題まで専門業者へ依頼する必要はありません。大切なデータがあり、書き込みや分解で状況を悪化させたくない場合の選択肢です。
データではなく、PC本体の診断・修理を依頼したい場合
SSD内のデータ救出より、PCを再び使える状態にすることが目的なら、起動不良・SSD交換・設定・ネット接続などを相談できるPC修理サポートも選択肢です。
失いたくないデータがある場合は、部品交換や初期化より先にデータ復旧の可否を確認してください。修理とデータ復旧は目的が異なります。
SSDは認識するうちにバックアップしておく
SSDが一度でも認識不良を起こした場合、再び認識できるようになったからといって、そのまま重要なデータを1台だけに保存し続けるのはおすすめしません。
必要なファイルへアクセスできる状態なら、まず別のストレージやクラウドなどへバックアップします。
Windowsからストレージの重大な警告が表示されている場合も、SSDの交換や詳細確認より先に重要データを保護することを優先してください。
よくある質問
SSDがエクスプローラーだけに表示されません。故障ですか?
故障とは限りません。Windowsの「ディスクの管理」でSSDが正常に表示されている場合は、ドライブ文字などが原因の可能性があります。
「ディスクを初期化しますか?」と表示されたら初期化していい?
新品で中にデータがないSSDなら利用開始のため初期化できます。しかし、以前使用していたSSDや必要なデータが入っている可能性があるSSDなら、データ確認前に初期化しない方が安全です。
「フォーマットする必要があります」と表示されます
中のデータが必要ならフォーマットしないでください。Windowsがファイルシステムを正常に読み取れていない可能性があるため、データを残したい場合は原因確認や復旧を優先します。
BIOSでもSSDが認識されない場合は故障ですか?
SSD本体の故障だけでなく、SATAケーブル、電源、M.2スロット、マザーボード側など複数の原因が考えられます。接続を確認しても認識せず、重要なデータがある場合は無理に作業を続けない方がよいでしょう。
SSDを抜いて別のPCにつなげば確認できますか?
接続規格が対応していれば切り分け方法の一つですが、重要なデータがありSSD自体の故障が疑われる場合は、何度も通電・抜き差しすることが適切とは限りません。データの重要度を先に判断してください。
まとめ|SSDが認識しないときは初期化する前に状態を確認する
SSDが認識しなくなったら、まずエクスプローラー → ディスクの管理 → BIOS・UEFIの順で、どの段階までSSDが認識されているか確認すると原因を切り分けやすくなります。
ドライブ文字や接続の問題なら自分で解決できる可能性があります。
一方で、以前使っていたSSDが突然RAW・未割り当て・未初期化になった場合や、BIOSにも表示されず重要なデータが残っている場合は、初期化・フォーマットなどの書き込み操作を行う前にデータ復旧を優先するのが安全です。
SSDを直すことと、中のデータを取り戻すことは同じではありません。失いたくないデータがある場合は、そのデータを最優先にして対応を選びましょう。

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